ウクレレアフタヌーン 20世紀最後のライブサーキット!
〜CHRISTMAS 2000 to 2001〜(仮)

2000年12月9日(土)ギャラリー&茶房『やまぼうし』

 クリスマスネタを一挙に公開する怒涛の12月ライブ3連発!「ウクレレアフタヌーン・20世紀最後のライブサーキット!〜CHRISTMAS 2000 to 2001〜(仮)」無謀にも敢行なされまして、各会場にてエキゾチックなクリスマスナンバーの数々を披露して参りました。

 まず最初の舞台となりましたのは、埼玉県浦和市の住宅街にある喫茶店
「やまぼうし。 喫茶店内とは廊下で繋がったところに貸イベントスペースがありまして、展示会やクラシックの音楽会などが催されているそうです。 ご近所にお住まいの知人の紹介で、コーヒー付き¥800也のコンサートをやらせて頂く事になりました。

 大変に交通の便が悪い場所(JR駅からバスで15分)なのでお客様の入りが心配。 が、さすがは地元の方々のオアシス、ご近所からご家族連れが大挙ご来場くださいまして、またタウン紙にも広告を打って頂いたおかげもありまして、狭いスペースにも係わらず40名近いお客様が! これはこのお店ではかなり良い成績だそうです。


 生音がよく鳴り響く木造りのスペースに登場した、10名というコンパクトな人数のウクレレアフタヌーン。 前宣伝では「ウクレレコンサート」としか銘打っていなかったので、まずは「ウクレレだからハワイアンを聞けると思っていらした方、ごめんなさい。私達このようにケッタイな格好をしてケッタイな音楽を演奏するグループです」と前説。

 12月ライブでの我々の衣装は、全員黒のタートルネックにプラス1点飾り物・被り物・パーティグッズなどを身に付けること、としておりました。 ツリーを頭に乗せたそのPは
被り物の女王に決定


 この日のために、初めて手作りチケットと曲目解説のパンフレットまで用意しました。 そこに記載したタイトルは「渋谷系ジングルベル」「サンタがキングストンにやってくる」「赤鼻のテキーラトナカイ」「ホワイト・クリスマス・イン・クワイエット・ヴィレッヂ」「きよしアフリカの夜」という、わかる人にはわかる的な曲名。 今回から新しく取り入れた新ネタは「そりすべり」のレゲェバージョン、その名も「ジャマイカ人のボブスレイチーム」! たゆたうようなのりのりベースラインが好恰良い。


一人だけいつまでもクリスマス気分じゃねぇ

photos: Shin-Kai

 さて、実質的には初のワンマンコンサートとなった本公演ですので、内容も盛りだくさん。 クリスマスネタを第1部とし、休憩を挟んでの第2部。 他メンバーはみんなクリスマスアクセサリーを外した「素」の恰好だったのに、1人だけ第2部から参加の遅れてきたクリスマス男まいたけは電飾をペカペカ巻きつけて登場、「メロンの気持」「ブラジル」「R&Rレディオ」「イカン・ケケ」「BEL PRESI」「エビバデ」「パリカナ−ユ」とお馴染みなキラーチューンの応酬です。

 最初の
「ハワイアンやりません」宣言に身を固めていたお客様も、第1部の演奏から体を揺らし始め、最後には大きな拍手。 終演後のコーヒーをお楽しみ頂いている間、曲のたびに右に左にと構えをスイッチするハリスン娘をよほど不思議に思ったのか、しきりに質問されていました。








2000年12月18日(月)邦楽ジャーナル倶楽部『和音』
共演:高田夕羽 高橋茘枝


 クリスマスライブサーキット第2幕は、JR日暮里駅近くの「和音」

 邦楽中心にライブをやるお店..ていうので一体どんなのかと思って行ったらば、 まず入ったとたん、檜(ヒノキ)の気持い〜い香りが
フワ〜っと(快)。 で、入口には『和音』でやるライブ、他会場での関連イベントのチラシなどがランダムに積んでありますが、 ここのライブスケジュールを見ると和楽器とジャズのセッションなんてのがやたらと多い。  客席の壁側には、あぁなんか、触れたいー、いじりたいー、と、むず痒くなってしまう三味線蛇皮線尺八はもちろん、竪琴琵琶、アフリカのジャンベ(太鼓)、カリンバ(親指ピアノ)、インドネシアのアンクルン(竹製ハンドベル?)、など 和・亜(アジア)・阿(アフリカ)楽器の数々がゴロゴロしているのだ。
 んで入口そばがすぐ、洋酒が並ぶバーカウンターになってて。 一番奥がステージ、その手前にテーブル席が60席くらい並んでて、 内装もすごくキレイだし、うふふふ、なんか気にいっちゃった。 ここでライブが出来るなんて、すごくいいなあ..。 これでお客さんさえ集まれば...(笑)
 でも蓋を開けてみたらば入場者数は30名くらいと、まずまずの入り。


終演後お店に展示してある楽器の数々をいじりたおすアフタヌーン
首からかけてるのもアフロ系パーカッション?

photos: Itachi 

 共演の高田夕羽さんと高橋茘枝さんは、ピアノやギターをバックに大人っぽいしっとりとしたバラードを唄うシンガー。 その間に挟まれたウクレレアフタヌーンは、...今回もやっぱり「飛び道具」なポジション(笑)。

 「山ぼうし」とはまたガラリと顔触れの違う10名で、内容はまたまたクリスマスネタのセット。 
「ホワイト・クリスマス」ではみんながメロディーで入り損ねて、イントロを延々と繰り返すという大失態!があったものの、意表をついたアレンジと望月の珍奇なMCで、アフタヌーンを初めて見る大多数のお客様を惹きつけました。








2000年12月23日(土)ひばりヶ丘パルコ店頭『Xmas イベント』



 クリスマスライブサーキット最終地点は、西武池袋線ひばりケ丘駅前のパルコ店頭。

 パルコといえば92年、第一期ウクレレアフタヌーンと渋谷パルコ様とで
「ウクレレ・カフェ」「クアトロ店頭演奏」などのイベントを開催させて頂いたり、社員ミニマル楽器バンドプラクティスと共演したりといったご縁がありました。 しかも今回は、98年の原宿ビブレ店頭ライブでもお世話になった島村楽器様テナントの販売促進イベント。
 20世紀最後のライブをそのようなご縁続きのなかで迎える事になろうとは...。 いつでも色々な方々に支えて頂きながら活動を続けているウクレレアフタヌーンでございます。


 最後という事で、メンバーは20名が勢揃い。 曲目は、やっぱりこれまでとほぼ同じ(笑)クリスマスセット。 ただし今回は街頭演奏であり、客寄せアトラクションであり、民衆の注意を惹きつけるためにはワーっとやんなければなりませぬので、まずは「ツイスト&シャウト」をシャウト!! 続くクリスマスナンバーの数々に、足を止めて聞き入るお子ちゃまたち。 でもMCで話かけたら怖がられてしまった...。 こんなに平和的なグループなのに...(悲)。

   

「ホワイトクリスマス」では、ウクレレのフレット部分を固い棒で擦って鳴らすウクギロをかなぞーに任せ、織田島はマラカスの粉をウクレレボディーにつめたマラレレ(or ウクカスどっちにしてもなんかや〜な名前)をシェイク しかもエンディングではアンプとディスト−ションに繋いでギンギンのノイズウクレレ。 他メンバーの失笑を買いました。


photos: H~ & Ichiji

 更には「そりすべり」..じゃなくて「さるすべり」なんてタイトルの新曲を紹介してしまいまして。

 演奏は1時〜 3時〜 5時〜の3回。 暗くなってから5時の回では、店頭の巨大なもみの木も綺麗にライトアップ。 いやがおうにも盛りあがるクリスマス気分
 ステージの合間ともなればメンバー同士が「より派手に」と対抗意識を燃やしてパルコ店内を物色するものだから、衣装にトッピングするアクセサリーが回を重ねる毎にエスカレート。
 そのPの頭上もみの木にもイルミネーションが灯って欲しかったねぇ...。






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