2001年4月22日(日)ウクレレゲリラライブ春節祭 2001
昨年に引続き、春の訪れと共に吹き荒れた大集団ウクレレゲリラの嵐!! 上野のお山を78名が占拠して、大成功でごわす
2年連続で参加してくれたかなぞー渾身のレポート。 アルコール濃度もやっぱり、高いぞ。


 晴れた。...あぢい。
 暑いときにはやっぱりコレよねっと上野駅前で
モルツ500ml缶入。


 花見の季節も終わったというのに、陽気に誘われて上野公園に群れ集う家族連れご老人カップルたち。 数時間後にはどぎもを抜かせてやるぜと思うとその興奮に人知れず笑いが込み上げる。

 13:00上野公園噴水前到着。 おうおう、春めいたウクレレ野郎がわんさと集っておるではないか。 右を見ても左を見てもウクレレ野郎ばかりだ。 なんとごきげんな眺め。
 名簿に名前を書き、今日の楽譜を受け取ったあと、初級中級上級にわかれて練習...とはいいながらゲリラはもう始まってるのよっとばかりに好き勝手遊び回る人 数名。


 今回演奏するのは「ツイストアンドシャウト」「テキーラ」「ジャパニーズ・ルンバ」の3曲。 練習からすでにうきうきするくらいのナイス選曲。
 チームに別れての練習に続き、合同練習。 みなさん非常にノリがよろしくて、今日の成功を確信するわたくし。

 そして15:00すぎ。 怪しまれてはいかんのでウクレレを隠して(っつってもバレバレやん)、ゲリラライブA地点不忍池前へ向かう。

 小さな児童公園は不思議な集団にあっという間に占拠された。 涙目で見上げる幼子たち。 こわくないよぉ〜。
 浮かれてジャングルジムにかけのぼる者数名。 不忍池にきらめく陽光はここがハワイのオアシスであるかのよな錯角を起こさせる(嘘)。

 念入りなチューニングのあと、突如始まる大演奏。

「しぇぎなべいべーなぁぁうっ♪」



  人が立ち止まり、指さして笑う。 子供は唖然としている。 うへへへへぇ〜いいだろぉ〜。 ジャングルジムのパイプでかろうじて体重を支え、音程を無視して叫ぶわたくし。

 初めはてれくさそうにしてらした初参加の方々からも笑顔がこぼれる。 近づいてきた子供にタンバリンを渡すとしゃんしゃん振り出した(振り回した?)。 いいぞいいぞぉ。

 テキーラルンバ、またツイストアンドシャウトと、あっという間のファーストステージ終了。 すげぇたのしー ああっもっと歌いたい〜!


 テンションを保ったままB地点、「どん」と言えばこの方「西郷どん」の前に向かう。
 
「上の方ほど小さく見えるだろ?西郷どんの頭は直径1mあるんだぞ」という軽ーいギャグをとばしつつ、集合。

 以前はテレカの穴をふさぐことを生業としている中東系おぢさまの聖地だったこの場所が今は...南方アジア系お兄さんの聖地だった。 何があった上野。 集合する私達に勝負を挑むかのようにわらわらと集まる肌の浅黒いお兄さんたち。 私のアラームがぴきぴき鳴り出す。

 が、恐る恐る眼を合わせた彼等の中に好奇心の光が見えた。 歌うアフタヌーン、集まる若者。 上野の森に突如出現した人種の坩堝。 見守る西郷どん。 合唱するワタシたちにつられたように数人の若者がリズムを刻み出した。

 楽譜と、ウクレレやタンバリンを手渡し「レッツプレイつぎゃざー」と呼び掛けてみる。
反応したっ! おずおずと受け取る手にワタシは勝利を確信した。

戸惑いながら歌い出す彼等。 100人以上の大ライブである。


西郷どん(西郷隆盛像)が温かく見守ってます


今、上野を中心に世界は一つになる(←おおげさ)

 彼らのハートを鷲掴みにし、笑顔で別れてC地点へ。 ほとんどの人が歩いて秋葉原電気街へ。

 春の日曜秋葉原、駅に程近い歩行者天国には大荷物を持って帰途へつく人々ばかり。 ギャラリーに不足なし。

 きみたちの足を止めてやるぜっ。

 突如出現したご陽気集団にまずは驚き、そのうち一人二人と立ち止まる。



どうだっ、こっちは楽しいぞぉ〜。
歩行者天国万歳。

秋葉原中をジャックしたような気持ちで踊り狂う人々。
残り少ない楽しい時間を全力で満喫。
こんな楽しいこと、やらなきゃ損よっ!


 闘い終わって日が暮れて。 上野近くの居酒屋で打ち上げ。 気が付けば、一人また一人とウクレレを取り出し演奏会やら講習会やら。


 ワタクシはこの時点で泥酔モードに突入したため時間が定かではないが(だって歌い踊った後の麦酒って世界一うまいと思いませんか? 人生の幸せ極まれりと思いませんか?)夜もとっぷり暮れたころ、わらわらと駅に向かうはずが「あっ歩道橋だっ」と掛け登るワタシ(バカと煙は高いところがお好き)。

 やっぱりライブにはアンコールがつきものでしょう 人気のない上野の駅裏で、自分達の自分達だけのために行うゲリラライブ。 弾いても弾いても楽しいのよぅ〜。

 そして名残惜しくも散会。各々家路に向かう(はずが、新宿方面で2次会を行った奴らがいたことを明記しておこう<ワタシだってば)。


 こうして21世紀初の日本一エキサイティングなゲリラライブはフィナーレを迎えた。

 参加者78名(南方アジア系の方やタンバリン振り回してたkidsを「飛び入り参加」と計算すると150くらいになるぞっ)。

 アクティブメンバーはもちろん、初めての方、口コミで来てくれた方、ウクレレ持ってなくても祭りに参加してくれた方、遠方からはるばる来てくれた方、仕事終わって駆け付けてくれた方、全員に大感謝。 ありがとうみなさま愛してるよ。 来年も、よろしく(うふっ)。


Photos: Ichiji






2001年4月24日(火)渋谷・伝説のシャンソニエ『青い部屋』
共演:UNODOS
ゲリラライブから僅か2日後に行われた21世紀最初のステージライブはなんと戸川昌子さん経営の老舗シャンソンハウス
感動と緊張の舞台裏を、MIOXが綴ります。


 オムニバスCD『道端』にて、感動の名曲「夜のうた」レコーディングセッションを実現してから早いものでもう一年、「次はぜひともステージで競演を」との夢がついに現実に

  夢見るシャンソン少年ソワレ君が、昨年末にリニューアルオープンした伝説のシャンソニエ、渋谷『青い部屋』のブッキングマネージャーになってからというもの、渋谷の夜は毎日朝まで音楽モノどもにはたまらない、はなまる企画が目白押し。 そのなかに我々ウクレレアフタヌーンが、ウクレレの響きにフレンチの香りをたたえてこんばんわ、しかもその上に念願のソワレ氏との競演まで果たしてしまおうという目論見でございます。

 ライブバー一番手のUNODOSは、歌 + 三線、ゴロス(チンドンで使う大太鼓)、低音(ラッパ)、ピアニカ&トランペットという、かぼちゃ商会のメンバーも参加している4人組。 力強くも哀愁あふれる歌を聞かせてくれました。
 加えて演奏に合わせてVJがステージ上にロゴや曲名などのCGをプロジェクション。
「お〜かっこい〜、おれたちのステージでもやってもらえないかな〜」とみんなしてカッテなことを口々に。 そりゃムチャだ ( ^ ^ )


 さて夜もとっぷりと更けていよいよアフタヌーンの出番

 今宵は衣装も、みんなシャンソニエの雰囲気に合わせて『フレンチ』なファッションでバッチリキメキメ...な人もいれば、フレンチというテーマに悩んだあげく多分にこじ付け、多分に他力本願、多分に投げやりな人もアリ。

 用意して行ったボーダーのシャツが3人でダブっている()ことを知り急遽、今までパーティで一回しか着た事がないという勝負ドレスで勝負に出た人、おそ松くんのイヤミ(おフランスざんす)のコスプレすると宣言していたにもかかわらず、出っ歯の手配が間に合わず挫折した人(歯)。 みんなそんなことより、どうした!? なんか緊張してるぞ。

 フレンチイメージにぴったりの新曲「恋はビーチパラソル」でライブスタート。 MC&コンダクター望月のしゃべりがやたらと長い。 いかんこれは望月がアガッてる証拠でわないか。 望月が緊張したらみんなに伝染してしまう...ダークな夜の雰囲気にぴったりの「ハーレム・ノクターン」、急逝したジョーイ・ラモーンを偲んで「ロックンロール・レディオ」と少しずつ調子が上がってきたところで、待ってましたソワレの登場

 「すいませ〜ん歌詞(カード)とってきま〜す」といきなりステージから楽屋へ駆け込んだりして ( ^ ^ ) お茶目なところを見せてくれつつも、粋でイナセな「パリカナーユ(パリ野郎)」、ソワレ氏ラテンに初挑戦の「メロンの気持」そしていよいよ、アフタヌーンといっしょに創り上げた「夜のうた」。 途中からマイク無しでも充分の声量で、客席の間を軽やかに歌いめぐり、最後にはアフタヌーンコーラス隊の手を取って感動のフィナーレ。 ありがとう  静かな「ワイカプ」の調べにのせて、ウクレレアフタヌーンのライブは終わりました。




Photos: H~

 お客さんと距離の近いステージでの演奏で、みんなアガリ捲っちゃったけど、ライブ終わったあとはお酒を飲んだりめちゃうまタイカレーを食べたり、一見VIPルーム風だけど実は誰でも入れる「ピアフの間」でくつろいだり。 ソワレさんありがとう  また一緒にうた創りましょう  みんなこれからは渋谷で終電逃したら『青い部屋』で始発を待とうぜ



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